七味温泉の露天風呂から松川渓谷を眺める

七味温泉は長野県の北部、信州高山村の松川渓谷上流の最も奥深いところに位置し、少しひらけた河原に沿って佇む、聞こえるのは自然の音だけという閑静な温泉地です。しかし、七味温泉は全国に根強いファンがいて、三方を山に囲まれた松川上流の河原に点在する3軒の宿を順番に訪れるようにして、毎年通ってくるという人もいるほどなのです。七味温泉の魅力は日本の原風景と言えるような、暖かい旅情がかもし出されているところにあるかもしれません。三軒ある渓山亭、山王荘、紅葉館(湯元牧泉館は宿泊を休止中)の各宿が、自然の趣を大切にした素朴な味わいを残した露天風呂を備え、ゆったりとした時間の流れを演出してくれています。松川渓谷は生命の誕生を感ずる春は新緑、涼しげな風が心地よい夏、渓谷を燃えるように染め上げる紅葉の秋、静寂の雪化粧の冬と四季折々に美しい表情を見せてくれますが、七味温泉の露天風呂につかりながら渓谷を眺めていると、ずっと昔からここにいたような気分にさせてくれる、それが七味温泉の魅力なのかもしれません。

七味温泉の温泉を飲んでみた

七味温泉は七味温泉とは七つの湯釜(源泉)から湧き出る温泉をひとつにしたことから名付けられています。七味温泉には本来4軒の温泉宿があったのですが、個人的に好きだった湯元牧泉館は現在、宿泊は受け入れておらず、日帰りのみでの利用になっています。赤い屋根と白い湯煙りが印象的な湯元牧泉館は、40人は入れるであろう大きな露天風呂を備えていて、その露天風呂のとなりに源泉の湧き出ている櫓が立っているのです。もうもうと湯煙を上げて湧き出る源泉の温度は96度と、沸騰寸前の熱さです。そしてこの沸騰寸前のお湯が湯船にそののまま注がれているせいなのでしょうか、源泉から一番遠いお風呂の端の方でもお湯はかなり熱いものになっています。泉質は含硫黄ナトリウム・カルシウム塩化物硫酸塩泉で、飲んでみましたが、ほんの少し塩味を帯びた酸っぱさがありました。

リピーターになること間違いなし

大露天風呂から眺める松川渓谷は、信州山田温泉から山田牧場に至るまでの渓谷で、春夏秋冬、四季折々の美しい表情を見せてくれますが、とりわけ秋の紅葉の素晴らしさ三国一と言われ、燃え上がるような色彩で染め上げられた渓谷美は見る者のこころを捕らえて離しません。また途中、松川渓谷滝の湯を始め、五色温泉五色の湯など温泉も点在しており、秋の紅葉の季節は、家族連れやカップルなど、多くの人が露天風呂につかりながら渓谷の美しさを堪能しにやってきます。また渓流松川に沿って数多くの滝があり、中でも八滝や雷滝などは迫力もありますが、こころを癒してくれるスポットとしてお勧めです。都会の喧騒から逃れるという理由でも構いませんが、こころを洗いに七味温泉にやってきて松川渓谷の中に身を置いてみませんか?きっとリピーターになることは間違いないでしょう。

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